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墓じまいの費用は実際いくら?経験者96人アンケート【2026年調査】

更新日:2026-07-25|読了目安:約10分|運営:サトコト合同会社

アンケート用紙と費用のグラフを見ながら話し合う夫婦の水彩イラスト

墓じまいの費用は「相場30万〜150万円」といった幅の広い目安で語られがちです。そこで親のあとナビ編集部は2026年7月、過去5年以内に墓じまい(お墓の撤去・改葬・墓地の返還)を経験した96人にアンケートを実施しました。結果、総額(遺骨の移転先費用を含む)は「50〜100万円」が最多の43%で、約65%が50万円以上かかったと回答。一方で撤去業者の相見積もりを取った人は38%にとどまり、比較した人からは「40万円の見積もりが別業者では25万円だった」という声もありました。この記事では、費用・離檀料・期間・親族の反対まで、調査で得られた一次データの主要な結果を公開します。

調査概要

調査概要
項目内容
調査主体親のあとナビ編集部
調査方法インターネット調査(クラウドソーシングによるアンケート)
調査時期2026年7月
調査対象過去5年以内に墓じまい(お墓の撤去・改葬・墓地の返還)を本人または家族として経験した人
有効回答数96人(重複・矛盾回答を除外後)
回答者の居住地39都道府県

回答者の内訳は「家族が実施し、自分も費用や手続きに関与した」が69%、「本人が実施した」が31%。墓じまいをしたお墓の種類は、寺院墓地(お寺の敷地内)が49%、公営霊園が26%、民営霊園が19%、その他・不明が6%でした。

本調査の金額はすべて回答者の自己申告(金額レンジ選択式)であり、領収書等による裏付けは行っていません。また、インターネット調査の性質上、回答者はネット利用層に偏っています。回答者の性別・年代は聴取していません。割合は小数点以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

墓じまいの総額は「50〜100万円」が最多の43%

遺骨の移転先(永代供養墓・納骨堂など)の費用まで含めた総額を聞いたところ、分布は次のとおりでした。

墓じまいの総額(遺骨の移転先費用を含む・n=96)
総額回答数割合
30万円未満8人8%
30〜50万円23人24%
50〜100万円41人43%
100〜150万円17人18%
150万円以上4人4%
覚えていない3人3%
墓じまいの総額の分布グラフ:50〜100万円が最多の43%、50万円以上が約65%(経験者96人アンケート)
墓じまいの総額の分布(n=96)。本グラフは出典明記のうえ転載できます

最多は「50〜100万円」の43%。50万円以上かかった人は合計65%、100万円以上も22%いました。一般に紹介される「総額30万〜150万円」という相場観は実態とも大きくずれていませんが、分布で見ると「50万円未満で済んだ人は3人に1人」であり、50万円以上を見込んでおくほうが現実的といえます。費用の内訳と目安の考え方は、関連記事「墓じまいの費用相場はいくら?」で整理しています。

うち墓石の撤去・解体工事費だけを聞いた結果が次の表です。「総額に含まれていて分からない」という回答が20%あり、業者や寺院からの請求が一括で示され内訳を把握しないまま支払っているケースが一定数あることもうかがえます。

うち墓石の撤去・解体工事費(n=96)
撤去工事費回答数割合
10万円未満10人10%
10〜20万円15人16%
20〜30万円29人30%
30〜50万円17人18%
50万円以上6人6%
不明(総額に含まれていて分からない)19人20%

撤去工事費は「20〜30万円」が最多の30%。金額を把握している77人に限ると、57%が10万〜30万円の範囲に収まりました。一般的な解説で「撤去工事費は30万〜50万円程度」とされるのに比べ、実態はやや低めに分布しています。

電卓と2枚の見積書を見比べる手元の水彩イラスト

相見積もりを取った人は38%。取った人からは「3〜4割安くなった」の声

撤去業者の選び方を聞くと、複数社を比較した人は38%(2社24人・3社以上12人)にとどまりました。「1社のみ」が32%、「寺院・霊園の指定業者で選べなかった」が30%で、合わせて6割超が比較せずに決めています。

撤去業者の相見積もり(n=96)
回答回答数割合
相見積もりを取った(2社)24人25%
相見積もりを取った(3社以上)12人13%
1社のみ31人32%
寺院・霊園の指定業者で選べなかった29人30%

相見積もりを取った人に価格差を聞いたところ、実額の回答10件のうち、3割以上の差が出た例が4件ありました。

  • 「最初に近くの石材店さんに聞いたら40万円と言われて、ネットで調べた業者さんに聞いたら25万円だった」(愛知県・民営霊園)
  • 「A社は墓石撤去と整地で約42万円、B社は約28万円でした。内容を比較すると作業内容はほぼ同じだったので、費用が抑えられるB社に依頼することにしました」(埼玉県・民営霊園)
  • 「A社が25万円、B社が16万円くらいで、結構差があってびっくりしました」(埼玉県・公営霊園)
  • 「A社60万円、B社45万円」(神奈川県・寺院墓地)

なお、2社目のほうが高かった例(A社30万円、B社40万円)も1件あり、相見積もりは「必ず安くなる方法」ではなく「適正価格を知る手段」です。一方で「指定業者で選べなかった」30%の中には、「お寺の方から業者に撤去の連絡をして頂き、その業者から見積もりが届いたのですが、40万近くの金額を請求され、愕然としました」(広島県・寺院墓地)という不満の声もあります。指定業者制かどうかは寺院・霊園により異なるため、見積もりの前にまず墓地の管理者へ確認するのが出発点です。

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離檀料は74%が支払い。金額は「3〜20万円」が中心

寺院墓地で墓じまいをした47人に離檀料について聞いたところ、「支払った」が74%(35人)、「請求されたが交渉して減額した」が9%(4人)、「請求されなかった」が15%(7人)、その他が2%(1人)でした。

離檀料の金額(支払った35人・n=35)
金額回答数
3万円未満6人
3〜10万円13人
10〜20万円13人
20〜50万円3人

金額は3万〜20万円の範囲に74%が収まり、3万円未満を含めた20万円以下では9割超になります。相場を大きく超える高額請求は本調査の96人では確認されず、支払額で50万円を超える回答もありませんでした。ただし、支払った実サンプルは35人であり、稀な高額請求の存在まで否定できる調査規模ではありません。また「相場を把握し難い事だったので、言われたままの額を支払いした事に対して若干腑に落ちない気持ちになってしまいました」(広島県・寺院墓地)という声があり、金額そのものより「納得感のないまま支払うこと」が後悔につながっているようです。離檀料の考え方と目安は関連記事で詳しく解説しています。

遺骨の行き先は「永代供養墓(合祀)」が45%

取り出した遺骨の行き先(主なもの1つ・n=96)
行き先回答数割合
永代供養墓(合祀)43人45%
納骨堂16人17%
別のお墓へ移転(改葬)15人16%
樹木葬11人11%
手元供養8人8%
散骨(海洋散骨など)3人3%

最多は費用を抑えやすい合祀型の永代供養墓で45%。納骨堂・樹木葬・手元供養・散骨を合わせると、別のお墓へ移した(改葬した)人は16%にとどまり、墓じまい後は承継者のいらない供養方法を選ぶのが多数派になっています。

期間は「3〜6ヶ月」が最多。3割は親族の反対を経験

墓じまいを決めてから完了までの期間(n=96)
期間回答数割合
3ヶ月未満10人10%
3〜6ヶ月42人44%
6ヶ月〜1年31人32%
1年以上13人14%

墓じまいを決めてから完了までの期間は「3〜6ヶ月」が44%で最多。「3ヶ月未満」10%、「6ヶ月〜1年」32%を合わせると、86%が1年以内に完了しています。思い立ってから1年前後で区切りがつくのが実態です。

一方、親族の反対を経験した人は29%。「説得して進めた」19%に対し、「今も気まずさが残る」も10%います。自由回答では「親族の9割の人は賛成でしたが、1割の人は『非常識だ』と猛反対するというトラブルがありました」(大阪府・寺院墓地)、「自分はお金を出さないのに、文句ばかり言う親戚がいた」(北海道・公営霊園)のほか、認知症の親族に説明が伝わらないまま進める心苦しさを挙げる声(秋田県・公営霊園)が寄せられました。

経験者の声:困ったこと・後悔していること

自由回答から、これから墓じまいをする人の参考になる声を紹介します(読みやすさのため一部要約しています)。

  • 「住職への切り出し方に一番神経を使った。『子どもに負担を残したくない』と理由を丁寧に伝え、何度か話し合いを重ねて円満に進められた」(兵庫県・寺院墓地)
  • 「改葬の手続きが想像より複雑だった。埋葬証明書→改葬許可申請→受入証明書と、どの書類をどの順番で揃えるのか分からず戸惑った」(埼玉県・民営霊園)
  • 「役所やお寺での手続きを把握しないまま始めてしまい、遠方の現地に何度も足を運ぶことになった」(茨城県・民営霊園)
  • 「金額が想定より高く、手持ちがなかったため一時的に借り入れをするほど厳しかった」(東京都・民営霊園)
  • 「私有地に口約束で建てられた古いお墓で、想定外の遺骨まで出てきて処分の判断に困った」(熊本県・その他)

調査から見えた、後悔しないための3つのポイント

1. 見積もりは必ず複数社で比較する(指定業者制かの確認が先)

本調査では6割超が業者を比較せずに決めており、比較した人からは3〜4割の価格差の報告が複数ありました。まず墓地の管理者に指定業者制かどうかを確認し、指定がなければ2〜3社から相見積もりを取ることをおすすめします。

2. 親族への説明は「理由」から。お金の負担と一緒に早めに話す

反対を経験した3割の自由回答からは、費用を誰が負担するのか、なぜ今やるのかをめぐって親族間の温度差が出やすいことがうかがえます。「お墓が遠く管理を続けられない」「子どもに負担を残したくない」という理由と、費用の負担をセットで、着工前に話しておくことが有効です。

3. 遺骨の行き先を先に決めてから撤去に進む

総額の幅を生む大きな要因は移転先の費用です。回答者の多数派は合祀型の永代供養墓(45%)を選んでいますが、合祀後は遺骨を個別に取り出せません。撤去工事より先に、家族が納得できる行き先を決めておくと、費用と気持ちの両面で後悔が減ります。

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本調査データの引用について

本調査の数値・表・グラフ画像は、出典として「親のあとナビ『墓じまい経験者96人アンケート』(2026年7月実施)」と明記し、本ページへのリンクを設置いただければ、報道・ブログ・SNS等で自由に引用・転載いただけます。事前連絡は不要です。

よくある質問

Q.結局、墓じまいの費用はいくら見ておけばいいですか?

A.本調査(n=96)では総額50〜100万円が最多の43%で、約65%が50万円以上かかったと回答しています。まず50万〜100万円を目安に見ておき、区画の広さ・立地・遺骨の移転先の選び方で前後すると考えるのが現実的です。正確な金額は石材店の見積もりと移転先への確認で確定します。

Q.この調査結果はどの程度信頼できますか?

A.過去5年以内の墓じまい経験者96人(39都道府県)へのインターネット調査で、重複回答や矛盾のある回答は集計から除外しています。ただし金額は自己申告のレンジ選択で、領収書等の裏付けはありません。また回答者はネット利用層に偏るため、実際の平均像より費用が低めに出ている可能性があります。

Q.相見積もりを取るのは寺院や指定業者に失礼になりませんか?

A.指定業者制の墓地では指定に従う必要がありますが、指定がない場合に複数社から見積もりを取ることは一般的な進め方です。本調査でも比較した人は38%おり、3〜4割の価格差が出た例が報告されています。心配な場合は「家族と相談するため複数の見積もりを取っている」と伝えれば十分です。

Q.離檀料が高額で困った人はいましたか?

A.本調査では、支払った人の金額は3万〜20万円が中心(74%)で、50万円を超える回答はありませんでした。ただし「相場が分からず言われるまま支払った」ことへの後悔の声はあります。金額に納得できない場合の対処は、関連記事「離檀料を払わないとどうなる?」をご覧ください。

出典・参考

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法的助言ではありません。法的判断が必要な場合は行政書士・弁護士等の専門家にご相談ください。 記載の費用・相場は出典元の公開情報に基づく目安であり、実際の金額は寺院・霊園・業者により異なります。

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